食事療法や薬物療法を行っても、潰瘍性大腸炎の症状が改善されない場合は、手術をすることが検討されます。
その手術には、「血球成分除去療法」と「全大腸切除術」があります。
<血球成分除去療法>
「副腎皮質ホルモン療法」の効果がない人や、薬の副作用が強く現れる人に行う場合があります。
炎症していると、免疫の働きをする白血球がより活性化します。
その活性化した白血球を除去して、炎症を抑制させる目的で行われるのが「血球成分除去療法」です。
そして、血球成分除去療法の中で保険適用されている主な治療法が、「白血球除去療法(LCAP)」と「顆粒球吸着療法(GCAP)」です。
その治療法は、次のように行われます。
1.左右療法の腕の静脈に特殊な機器をつなぎます。
2.片方の腕の静脈から少しずつ血液を体外に取り出します。
3.活性化した白血球や白血球成分の顆粒球を除去します。
4.同時にもう片方の静脈へ血液を少しずつ体内に戻していきます。
この血球成分除去療法で2?3ℓの血液を循環し、1回1時間程度で週1?2回行い、一番長い期間でも10週間継続して行います。
この血球成分除去療法を行うと、まれに感染への抵抗力が低下することもあります。
しかし、副作用は少ない治療法です。
この血球成分除去療法を受けた人の50%以上の人に症状改善の効果が見られるといわれています。
<全大腸切除術>
内科的な薬物療法などの治療で、「十分な効果が得られなかった」「大量に出血をしている」「大腸がん」の場合などは、手術が検討されます。
手術を行った後に炎症が再度起こる可能性を考慮して、大腸を全て切除します。
この手術を全大腸切除術といいます。
一部の小腸を大腸の代わりにして、肛門とつなぎます。